西洋史

第二次世界大戦のアメリカ戦艦

  • ニューヨーク級戦艦
  • ネバダ級戦艦
  • ペンシルベニア級戦艦
  • ニューメキシコ級戦艦
  • テネシー級戦艦
  • コロラド級戦艦
  • ノースカロライナ級戦艦
  • サウスダコタ級戦艦
  • アイオワ級戦艦
  • レキシントン級巡洋戦艦

ニューヨーク級戦艦

テキサス
艦名就役年基準排水量最大速度
ニューヨーク1914年27,000t21.0kt
テキサス1914年27,000t21.0kt

 35.6cm砲10門を搭載した戦艦。大西洋の輸送船団護衛、上陸作戦の援護に使用された。アメリカ戦艦で最初にレーダーを搭載。

ネバダ級戦艦

ネバダ
艦名就役年基準排水量最大速度
ネバダ1916年29,000t20.5kt
オクラホマ1916年29,000t20.5kt

 アメリカ海軍は戦艦の速力基準を21ノットにしていた。真珠湾攻撃により、ネバダは着底、オクラホマは横転してしまった。真珠湾は浅いため、ネバダは引き揚げられて改装され、戦線に復帰した。オクラホマも引き揚げられたが、損傷がひどく修復は断念された。

ペンシルベニア級戦艦

ペンシルベニア
艦名就役年基準排水量最大速度
ペンシルベニア1916年33,100t21.0kt
アリゾナ1916年33,100t21.0kt

 ペンシルベニア級も真珠湾で攻撃を受けた。アリゾナは弾薬庫が爆発して沈没。ペンシルベニアはドックで工事中だったため沈没を免れ、修理後に太平洋各地を転戦。

ニューメキシコ級戦艦

ニューメキシコ
艦名就役年基準排水量最大速度
ニューメキシコ1918年33,400t21.0kt
ミシシッピ1917年33,400t21.0kt
アイダホ1919年33,400t21.0kt

 ニューメキシコ級戦艦は3隻とも真珠湾攻撃の際に大西洋で活動していた。太平洋艦隊が壊滅的打撃を被ったため太平洋へと移動し、上陸作戦の支援などに用いられた。

テネシー級戦艦

テネシー
艦名就役年基準排水量最大速度
テネシー1920年32,600t21.0kt
カリフォルニア1921年32,600t21.0kt

 テネシー級戦艦の2隻も真珠湾で攻撃を受けた。近代化改装を実施後に戦線復帰し、上陸戦援護を行った。カリフォルニアは長らく太平洋艦隊の旗艦を務めた。

コロラド級戦艦

ウェストバージニア
艦名就役年基準排水量最大速度
コロラド1923年32,500t21.0kt
メリーランド1921年32,500t21.0kt
ウェストバージニア1923年32,500t21.0kt

 日本の長門級戦艦に対抗できるよう、40cm砲を搭載した戦艦。アメリカの「コロラド」「メリーランド」「ウェストバージニア」、イギリスの「ネルソン」「ロドニー」、日本の「長門」「陸奥」の7隻は「世界七代戦艦」と呼ばれた。4番艦のワシントンは、海軍軍縮条約により廃艦となった。

ノースカロライナ級戦艦

ノースカロライナ
艦名就役年基準排水量最大速度
ノースカロライナ1941年37,200t28.0kt
ワシントン1941年35,000t27.0kt

 日本の大和型戦艦、イギリスのキング・ジョージ5世級戦艦と同世代にあたる。速力を活かして機動部隊の護衛などに活躍した。

サウスダコタ級戦艦

マサチューセッツ
艦名就役年基準排水量最大速度
サウスダコタ1942年35,000t27.8kt
インディアナ1942年35,000t27.8kt
マサチューセッツ1942年35,000t27.8kt
アラバマ1942年35,000t27.5kt

 ノースカロライナ級戦艦よりコンパクトで、防御力が強化された新鋭戦艦。太平洋での機動部隊護衛、北アフリカの上陸支援、イギリス輸送船団の護衛、太平洋の上陸戦支援など、各地で活躍した。

アイオワ級戦艦

ミズーリ
艦名就役年基準排水量最大速度
アイオワ1943年48,500t31.0kt
ニュージャージー1943年48,500t33.0kt
ミズーリ1944年45,000t33.0kt
ウィスコンシン1944年45,000t33.0kt

 アイオワ型は空母に随伴できる高速性、日本の金剛型を返り討ちにできる戦闘力を求められて建造された。登場が遅かったため戦艦同士の戦闘は発生せず、上陸支援に用いられた。第二次世界大戦後も、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などに参加。

レキシントン級巡洋戦艦

 アメリカも防御を犠牲にして高速な巡洋戦艦を建造中だった。ワシントン海軍軍縮条約により中止され、1番艦のレキシントンと3番艦サラトガは空母に改装され、2番艦のコンステレーションは解体された。

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