第二次世界大戦のイギリス戦艦

• クイーン・エリザベス級戦艦
• リベンジ級戦艦
• ネルソン級戦艦
• キング・ジョージ5世級戦艦
• レナウン級巡洋戦艦
• 巡洋戦艦フッド

クイーン・エリザベス級戦艦

　第一次世界大戦中に建造された旧式戦艦。近代化改装が実施され、第二次世界大戦でも主にイタリア海軍を相手に地中海で活躍した。特に2番艦のウォースパイトはナルヴィク海戦でドイツ駆逐艦部隊を全滅させ、地中海ではイタリア戦艦2艦と交戦し、イタリア上陸、ノルマンディー上陸を支援するなどイギリス戦艦で最も活躍。「オールド・レディ」と呼ばれて親しまれた。

リベンジ級戦艦

　すべて艦名がRから始まるため、R級戦艦とも呼ばれる。クイーン・エリザベス級戦艦の廉価版。近代化改装は行われず、輸送船団の護衛任務などを行った。

ネルソン級戦艦

　主砲塔3基がすべて前方に配置された、奇抜な形状の戦艦。高い攻撃力と防御力を持つが、ワシントン条約で定められた排水量を守るために速力は控えめ。砲塔を前方に配置するデザインは世界から注目され、フランスもダンケルク級戦艦で採用した。しかし、その後は採用されていない。3番砲塔を後ろに向けて発砲できないという欠点がある。

キング・ジョージ5世級戦艦

　防御力を重視した新鋭戦艦。他国の戦艦と比べると主砲が35cm砲と控えめで、四連砲塔を採用している。これは仮想敵国である日本がどのくらいの口径の主砲を採用するかわからなかったからで、結果として攻撃力が他国の新鋭戦艦より劣ることになった。

レナウン級巡洋戦艦

　巡洋戦艦とは防御力を犠牲にして、速力を重視した戦艦のこと。古い艦ながら、たびたび改装されている。第二次世界大戦ではドイツのポケット戦艦や、シャルンホルスト級戦艦に対して優位に戦える艦として存在感を示した。

巡洋戦艦フッド

　美しいシルエットで、イギリス国民から「Mighty Hood（強大なフッド）」と親しまれた巡洋戦艦。建造時には世界最大で、巡洋戦艦ながら高い攻撃力と防御力を併せ持っていた。ドイツ戦艦ビスマルクと砲撃戦を行い、弾薬庫に砲撃を受けて爆沈した。